ABOUT

 

Data scienceは、エビデンス(科学的根拠)に基づいた民放テレビ連続ドラマの企画開発手法の研究・開発を行います。(少しだけクラウドファンドプロジェクトの分析も行っています)

 

Data scienceでは、

・出演俳優4名
・番組タイトル
・ドラマの概要(80文字程度)

の情報で連続ドラマの初回視聴率を予測する予測式の開発を目指しています。
これにより、企画書の情報だけで連続ドラマの初回世帯視聴率を推測することが可能になります。

 

もう少し正確に表現するのであれば、予測に使用している変数(要素)としては、
・上記アンケート調査の結果
・放送枠ごとの力(ちから)
・主演
・シリーズ物の場合の固定客
・前番組の視聴率
・その他(ここは秘密です)
を用いています。


現在の重決定R2が0.859(初回視聴率を上記要素を用いた式で86%説明できている)です。
おそらく、上記要素と
・初回の出来、面白さ
・裏番組の視聴率
で初回視聴率のほぼ全てを予測できる、と思います。
また、現在のアンケート調査は東京都青梅市を中心に集めているものなので、
決して完全無作為抽出ではありません。
ここは、間もなくエリアを絞り、無作為抽出に移行します。

 

§ 予測式イメージ

y(初回世帯視聴率)=x1(俳優)+x3(あらすじ)+x4(放送枠)+x5(放送クール)+……xn 

また、現在出している予測値は95%信頼区間±3ポイント(%)の中央値です。
番組名○○が初回視聴率10%と予測した場合、95%の確率で10%を中心として7%〜13%に入る、という数値になります。

 

 

予測方法フロー   

※詳細は予測手法のページをご覧下さい。

 

①作品タイトル、出演者、あらすじ(80文字程度)の入ったアンケートをクール毎放送前に500サンプル程度収集
※現在は無作為抽出ではありませんが、将来的には完全無作為抽出を目指します。

② ①の情報と変数(放送枠、クール、前番組の視聴率予測値等)を組み合わせ、群馬大学・青木教授が提供されている、統計解析ソフト「R」用のプログラム「数量化Ⅰ類」を使用し、予測式を作成しています。
数量化Ⅰ類ページ https://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/R/qt1.html

 

目指すべき未来

エビデンス(科学的根拠)に基づいた企画開発が可能になり、企画書の段階で視聴率を予測することができます。また、付随して下記変数の説明も可能になる為、企画開発を行う上での重要な参考指標が得られます。

 

指標例

・放送枠による視聴率への影響ポイント
  枠ごとの持っている力を数値化します。例えば同じ企画、キャストをフジテレビ月9で放送した場合と、テレビ朝日木曜9で放送した場合の視聴率への影響度が数値でわかります。 


・主演や企画が視聴率に影響を与えるポイント
同じ企画で主演を変えた場合や、同じ主演で企画を変えた場合に視聴率にどれくらい影響が出るのかがわかります。ごく稀に視聴率に大きく影響を与えるキャストが現れますが、実はあまりいない、と見ています。(数字にはあまり現れません)


・ドラマのジャンルが視聴率に与える影響  等
時代と共に学園ドラマでは視聴率が取れなくなっています。では恋愛ものは?ファンタジーは?医療、刑事ものは?そんな流行が数字でわかります。

 

A/Bテスト

A/Bテストとは、異なる2パターンを用意し、実際にユーザーに利用させ、効果を比較するテストのことです。俳優、タイトル等を数パターンテストし、最適な組み合わせを見つけることができます。

 

A/Bテスト例
番組① タイトル:「○○」 キャスト:Aさん、Bさん、Cさん 
番組② タイトル:「○○」 キャスト:Dさん、Bさん、Cさん 
※企画内容、タイトルは①、②共通、主演のみ違う調査をした場合

 

調査結果イメージ
番組① 初回視聴率 12%±3%  (95%の確率で9%〜15%の範囲に入る)
番組② 初回視聴率 11.5%±3% (95%の確率で8.5%〜14.5%の範囲に入る)

 

つまり、企画②(主演がDさんの場合)は同じ企画でも予測視聴率は0.5ポイント下がります、ということがわかります。
  
※ある特定の主役で複数の企画案を調査にかけ、どの企画が最も視聴率を取れるかを予測することも可能です。

 

前例のない企画の制作根拠になる

この開発手法はアンケートベースでの予測式のため、今まで見たことの無いチャレンジングな企画でもテストにかけ、視聴率予測を立てることが容易にできます。

 

トヨタ、日野、日産、セブンアイホールディングス、と言った商品開発力という面では世界で有数の技術を持つ会社の、沢山の方にマーケティング手法や開発に至る流れをお伺いしてきました。口を揃えておっしゃるのは、「データやマーケティングだけには頼らない、最後は勘で決める」と言うことでした。但し、決定に至るまでに、各社とも相当の時間とマーケティングコストを割いていることも事実であり、その上で、勘で決めているのです。視聴率が取れない今だからこそ、勘にのみ頼った企画開発ではなく、エビデンス(科学的根拠)のある、企画開発手法が必要なのではないでしょうか。本サイトの予測手法、データが現場で奮闘されている皆さまのお力に、多少なりともなればと思っています。

 

このサイトは非公開ですが、研究自体はオープンイノベーションを期待している部分もあるので、興味のありそうな方にパスワードを教えて頂いて構いません。(定期的にパスワードの変更は行います。見れないな、と思ったらパスワードをお問い合わせください)但し、学術機関等とも連携し、商業化を目指しますので、ウェブ上等で不特定多数への情報発信、情報の公開はご遠慮ください

 

この企画の初回視聴率はどれくらい取れるのか、と言ったお問合せや、この数字(要素、影響)を研究して欲しい、といったご意見やご質問も歓迎です。調査結果は依頼主にしか公表致しません。個人宛にメール、またはコンタクトから連絡を頂ければと思います。