みなさんは、もちろんターゲットを考えて番組を作っていると思いますが、具体的に関東圏の人口年齢階層別分布はイメージできているでしょうか。
関東圏階層別比率(平成26年1月1日時点)
関東圏 | |
C(4歳〜12歳) | 0.077 |
T(13歳〜19歳) | 0.064 |
M1(20歳〜34歳男性) | 0.091 |
F1(20歳〜34歳女性) | 0.085 |
M2(35歳〜49歳男性) | 0.124 |
F2(35歳〜49歳女性) | 0.115 |
M3(50歳以上男性) | 0.210 |
F3(50歳以上女性) | 0.233 |
合計 | 1.000 |
上記数字をグラフ化
また、国立社会保障・人口問題研究所によるデータによると、
日本人の平均年齢は
2000年 41.4歳
2001年 41.8歳
2002年 42.1歳
2003年 42.5歳
・・・・・・・・・
2015年 46.0歳
となっています。
フジテレビのトレンディドラマがヒットしたのが1990年前後であり、(君の瞳をタイホする!1988年、君の瞳に恋してる!1989年、愛しあってるかい!1989年、東京ラブストーリー1991年)1990年当時の日本人の平均年齢は37.0歳でした。
当たり前のことですが、平均年齢が37歳のグループと46歳のグループでは、
・現実に自分が置かれている状況
・興味のあるテーマ
・好感の持てるキャラクター が違います。
リンダ・シーガー著「アカデミー賞を穫る脚本術」フィルムアート社では、
各年代が興味を持つ物語のテーマとして年代別に以下のように記されています。
子供 | 成長(自信や信頼を得る)、帰属意識 |
10代 | アイデンティティ(自分は何者?)、性の目覚め |
10代後半〜30代 | 人間関係、成功や目標の達成、家庭と仕事の葛藤、物質主義vs誠実さ |
20代〜40代 | 精神主義vs物質主義、社会意識、自己犠牲 |
50代〜80代 | 誠実さvs絶望 |
老年 | 和解vs後悔 |
昔見た映画が今見るとつまらない、逆に昔つまらなかった物が、今見ると面白い、ということが往々にしてありますが、原因のひとつとして自分の年齢が変わり、本来映画が描いていたテーマに、自分の年齢が追いついた(離れた)ということが考えられます。テレビドラマに関しても、その時々の年齢分布に従った物語のテーマ選びも、重要ではないでしょうか。