表裏編成

 

2016年1月期現在、連続ドラマの裏表編成(民放のみ)は火曜10時と日曜9時の二枠。

(日曜9時のデータはもう少したまってから載せます)

 

結論としては

  1. 枠によって相関係数が高い枠と低い枠がある(視聴者が裏に移りやすい枠とそうでない枠がある)
  2. ただし、枠毎にドラマを視聴する世帯総数はほぼ決まっており、総数の中での奪い合いになる。(15%〜25%を2番組で奪い合う)                
  3. NHKのドラマと民放のドラマはの相関関係はほぼ無い
    (NHKのドラマを見る視聴者は民放ドラマに流れない、逆もしかり)

ことがあげられます。

裏表でドラマを編成する場合、視聴者の奪い合い(カニバリズム)が起きることが容易に想像できるが、あえて弱い番組の裏にぶつけていくことで通常よりも2〜3ポイントの流入(増加)が見込めるため(番組Aが7%、Bが10%のはずが、結果的に番組Aが5%、番組Bが12%になる)、戦略としての裏表編成は、検討の余地が大いにあると言えるでしょう。

 

 

木曜9時 TBS、テレビ朝日 サマリー (2011年10月期〜2015年7月期)

 

相関係数 ー0.46 

(中程度の負の相関関係 どちらかが上がると、どちらかが下がる関係)

テレビ朝日木9視聴率=22.164+TBS木9視聴率×ー1.076

 

hyori_001 

 

TBS木9、テレビ朝日木9の合計視聴率ヒストグラム

 ・木曜9時にドラマを見る視聴者世帯はおよそ15%〜27.5%存在

 hyori_002

 

 

 

火曜10時TBS、フジ サマリー  (2014年4月期〜2016年1月期)

NHKドラマ10と民放ドラマとの相関はほぼ無い。

(NHKドラマを見る人は民放ドラマと、どちらを見るかあまり検討しない)

 

相関係数 ー0.46 (中程度の負の相関関係)

TBS火10視聴率=9.18+フジ火10視聴率×—0.26

hyori_003

 

火曜10時TBS、フジ 合計視聴率ヒストグラム

 

・火曜10時にドラマを見る視聴者世帯は15%〜25%存在する

hyori_004

 

水曜10時 日テレ フジ サマリー(2013年4月期〜2016年1月期)

 

相関係数 —0.67 (中程度の負の相関関係)

※水曜10時は最も相関係数が高い。

NTV水10視聴率=17.1+フジ水10視聴率×—0.52

 

hyori_005

 

水曜10時NTV、フジ 合計視聴率ヒストグラム

 

・水曜10時にドラマを見る視聴者世帯は17.5%〜25%存在する

hyori_006